憎まれ役

今日、父は口を聞かなかった。私とは。

弟の意向で、年内退院は無理なのだと、ようやく理解したらしい。

夕食の時間。暗く絶望的な雰囲気を滲ませる父に、私が掛ける言葉はない。何か、一言話し掛けてみても、強い視線でこちらを睨みつけるだけだ。
病院で年を越すことが、そんなに嫌なのね。父の精一杯の抵抗。私が受け止めるしかない。

分かるよ。私にしか、当たることが出来ないのだものね。私は敢えて、憎まれ役を引き受ける。



静かな食卓



TVだけが、賑やかな食卓。主人と私はただ、視線を合わせるだけ。全く会話のない食卓。

せっかくの「外泊」なのに、今日一日、私は父の顔をまともに見ていない。横からチラッと盗み見るだけ。父は肩を落としたままだ。

久し振りの父との時間。楽しみたかったのに。笑って過ごしたかったのに。けれど、仕方ない。
今の私に出来るのは、心配だけ。

救いは、主人。「お父さん、お父さん」と声を掛けてくれる。父も主人の名前しか呼ばない。
今日はそれでいい。旦那さま、有難う。貴方の優しさに救われます。

深夜、一人。私はショコラと共に、PCの前に座っています。
ショコラは、動く画面が楽しそう。アナタは無邪気ね。何だか心が通じ合ったような 絵文字名を入力してください
側に居てくれて有難う。

退院したら、父も猫を飼えばいいのにな。父も自由。猫も自由 猫シルエット 自由な者同士。



2008/12/23 04:52 | 父のことCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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