一度、決めたこと

父は現在、リハビリ病院にて入院中です。
昨年12月、モルディブの島で倒れ、その後「脳梗塞」と診断されて。

モルディブで半月、ICUにて治療。
昨年末に帰国して、急性期の病院からリハビリ期の病院へ。そして、終末期の病院への転院を考えている矢先のことでした。
父の脳梗塞は後遺症がひどく残り、今後、自宅に戻ることは不可、との医師の判断なのです。

このことが、私の切なさの原因でした。


9月6日、午前10:30。
家の電話のベルが鳴りました。着信の表示に目をやると、父の入院しているリハビリ病院からでした。

「小関さん(父)の容体が急変したので、すぐに来て下さい!」

瞬時には…言われていることの意味が分からなくて…腰が抜けた様な感覚に陥ります。
電話をかけて来た女性の声から、異常な緊迫感が伝わってきます。

私の手は震えるものの、とにかく「一つづつ」片付けていこう…と、意外に冷静でした。
先ずは、弟に電話をして。今回は、長女である私だけが「とにかく至急病院に来て下さい」との病院側の判断でしたので、とにかくタクシーを呼んで急ぎました。

リハビリ病院の1階に「ああ、着いた」と思ったその瞬間に、主治医から二度目の着信がありました。
余程の緊急性を意味をしているのだな…と思うと同時に、ここでは決して泣くまいと覚悟をして病室に入ります。

結果。
自宅近くの「日医大」に救急搬送された父は、ひどい肺炎を患っていたそうです。

けれど、ICUに入るまでの状態には至らずに、取り敢えずは個室で様子を見てみましょう…ということになりました。

何とも「悪運の強い男」。

忘れていました。これまで何度か死にかかり、その度に驚異的に蘇生しました。

容体が落ち着きある今、父の寝顔を眺めている時間はホッとします

昨年末のことが思い出されて…。
この時は、こんなにも元気で愉快そうだったのだけど…。
(この数日後、父は倒れます)



海1



海2



海3



海5




こんな風に「モルディブ」の写真を冷静に眺めることが出来るまでに…大分時間を要しました。
まだまだ、気持ちの整理は付きません。


これから、問題山積みです。秋頃を過ぎれば、父は「週末医療」の病院に移らなければなりません。
終末期の病気では、「急変時」に救急車を呼ぶことはないと言われました。

父は今、79歳になったばかり。

何年生きたから、それで十分。…というのは違うと思います。

私の尊敬する「聖路加病院 理事 日野原重明先生」がいつも仰います。

「長く生きたから、それを長生きと言うんじゃありません。どう生きたか。それが問題なんですよ」

私はこの言葉に支えられています。


+++


今、日医大の父の主治医に言われる言葉です。

「一度決めたことに対しては、決して後悔しないで下さい」

これは、延命措置のことを指しているのです。

揺れ動きます。「人」の命を、私が決めてしまって良いのだろうか?
その重さに耐えきれず…精神的に参ってしまいそうな時期もありました。

けれど。ここに来て。
人口呼吸器や心臓マッサージ…昇圧剤など…様々な選択を迫られている中で。

私は、父の娘として「毅然」としていなければならないと思っています。

「一度決めたこと」
まだ決めかねていることも、あるけれど。


今は、一日おきに父を見舞うことが日課となっています。

ここでも、私の「自立」は役に立ちました


さて。明日も病院に行って参ります





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2010/09/09 23:55 | 父のことCOMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

かすみ様

いつもご心配をおかけします。

病院から緊急の電話があった時には、本当にどうしようかと思いました。けれど、今回の肺炎を乗り切ってくれて…心底ホッとしています。

脳梗塞。父の身に起きるまで、余りピンと来る病気では無かったのです。でも、かすみさんの仰る通り「人生を変える」病気なんですね。特に父くらいのダメージが残った場合。

年齢で納得のいくものではありませんね。
なので、尚更「どう生きたか」という言葉に救いを求めるのだと思います。

これから「終末医療」という新たな決断を迫られます。
出来るだけ…冷静に。父にとっての「最良な道」を選択出来るように考えてみますね。

いつも有難うございますv-238

No:3376 2010/09/13 16:14 | Natsu #- URL編集 ]

スノーパトロール様

スノーパトロールさんは、本当にお母様想いの娘さんですね。いつも感じます。

筋ジストロフィーの患者さんは、出来ることは出来る内にしておきたいし…ご家族は、その想いを叶えて差し上げたいものですよね。

海外は、近くのビーチであれば無理なく行かれるのでは?と思います。サイパン、グアム辺りであれば、数時間のフライトで着きますし。
成田のチェックインの時点から、車椅子で飛行機の座席まで案内して貰えますし、あちらの空港でも事前に手配をしておけば、殆ど歩くことなくホテルの部屋に入れます。

スノーパトロールさんの想いがあれば、きっと叶えられると思いますv-233

ご自身の筋ジストロフィーへの不安は、早めに神経内科を受診されて…不安材料を無くして下さいね。

お身体、無理をされませんようにv-238

No:3375 2010/09/13 15:15 | Natsu #- URL編集 ]

けめ様

「この世に生きるものの宿命」と、頭では理解しながらも…理屈で割り切ることが出来ずに辛い。
いくら「親」とは言っても、人の最期をどうするかなんて…私や弟なんかが決めてしまって良いものかと悩んでしまう。

本当に、割り切れるものではないよね…。
リハビリ病院の主治医は、期限を区切ってどんどん事を進めていくけれど…。なかなか「これ」という決心のつかないもので…。

そうだったのね…。お義父様、そんな危険な状況での肺炎を乗り切られたのね。与えられた命を、精一杯に生きていらっしゃるのね。
とても勇気が出たよ。やっぱり、頑張って…父にも「生きて」欲しい。出来れば「人間らしく」。これが一番、難しいのかもしれないけれど。

> まだまだ長丁場になるでしょうから、お互いに家族も息切れしないようにしないとね。

けめちゃんの、この言葉。とても嬉しくホッとしました。少し前まで、夜中の電話にビクビクしていたから。

気をしっかり持とう。そんな風に思わせてくれて…本当に有難うv-238

No:3374 2010/09/13 14:37 | Natsu #- URL編集 ]

肺炎、落ち着いて来て良かったです。

脳梗塞は本当に、その人と周囲の人の人生を
変えてしまいますね…。

重大な決断を迫られ、ご自身の事もあり、
精神的にも肉体的にも大変だろうと、お察しします。

どうに生きたかが大事…本当にその通りですね。
後悔しない決断は難しいけれど、Natsuさんが納得出来る
最善な方法が見つかる事を、陰ながら(?)応援しています。

No:3373 2010/09/12 14:16 | かすみ #- URL [ 編集 ]

「どう生きたか・・・」
まさに、その通りだと思います。

今年に入り、2度1泊旅行に行けた筋ジスの母。
今度は、海外に行きたいみたい。
長時間のフライト、エコノミークラスの予算しかない我が家(@_@)

私自身の筋ジスの訪れも感じ、体力への不安・・

でも、Natsuさんのお父さんのモルディブのお写真を見ると、やっぱり家も連れて行ってあげたいと思います。

No:3372 2010/09/10 15:55 | スノーパトロール #1wIl0x2Y URL編集 ]

大きな決断を委ねられる身としては重たいよね。。。
何を選んでも、もう一方が良かったんじゃないかって付きまとう事もあるけれど
弟さんとも相談しながら、今Natsuちゃんが最善と思える方向に突き進むしかないよね

うちも義父の開頭手術の決断を‘24時間以内に’って迫られた事があったけど
悩んで悩んで、その時の精一杯を尽くした決断を今も後悔はしていないです。

同じように脳卒中後の肺炎で「いつ何が起きても不思議でない状況下」を乗り切って2年
子の立場としては、たとえ痩せて目力が弱っていても、
キョトンとまばたきする顔を眺められる事が有難いようです。

少しでもお父さんとって良いであろう方向に、Natsuちゃんが導いて行って下さい。
まだまだ長丁場になるでしょうから、お互いに家族も息切れしないようにしないとね。

くれぐれもNatsuちゃん自身の体調の安定もご用心ね!
今日も1日お疲れ様でした。

No:3371 2010/09/10 13:00 | けめ #AZXm.WLo URL [ 編集 ]

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