理不尽な対応

ここのところ。
父の病院に関するお話しばかりでゴメンなさい。

これは「単なる旅行中の事故」ではなくて。
「人間」の温かさ、理不尽な対応、余りに色々な経験を一度にしたために、記録として残しておきたいという思いから綴っています。


思えば。
私のひどいストレス性による歯の痛みは、父が倒れる少し前からあったのです。
2009年12日10日。

父は、倒れる寸前まで元気でした。
ホテルの桟橋を一人で散歩に行って、エアタクシーに見とれていたり。
飛行機を子供のような目で見つめ、興味深そうに、その周りを離れない様は、いつも通りの元気な父でした。

ああ、この風景とも後一日でお別れだなぁ…と、切なさや色々な感情に浸って居た時に事態が急変しました。



5-1.jpg



プールに足を入れた父は、「イタイ、イタイ」と言って、プールから後ろ向きにズルようにして出てきました。
どうしたの?何度、そう尋ねても訳の分からない言葉のような音を発します。
既に。
この時点で、父の中には何かが起きていたのだと思います。


こうして、カヌフラというリゾートからエアタクシー(水上飛行機)で40分間のフライト。その後。スピードボートと、ボートを乗り継いで…モルディブの首都、マーレの港に着きます。
そして、ようやく父は、港で待機してくれていた救急車に乗ることが出来ました。

モルディブの首都、マーレの病院ではICUに居ても…はじめは元気だったのです。
Dr.Bijuは本当によくして下さった。



病院2

(明るく、誠実でパワフル!こんなに熱いDrに担当して頂けて幸せ!)



ただ…。保険会社は「既往症」を理由に、保険の支払いは「難しい」と言っています。

「この、エー○保険という Insurance company(保険会社)は、クレイジーだ。どうかしている。
僕のところには、この Insurance から来た書類がもう10cmの高さになっているよ 怒ってるんだ
だけどね、イイ!僕は君たち親子の為に仕事を片付けるよ!書類をやっつけてやる!」

そうして、ウインクをして去っていく…チャーミングな Dr なのです。

ICUでの24時間看護。いつも父を見守って、懸命に診て下さいました。



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(カヌフラの月。海に光の線を描いています)



父は意識障害はあるものの、話し掛ければ答えるほどにしっかりしていました。

それが、一週間ほど経った頃から、ICUの看護師に「父はどう?」と聞いても、「always sleeping アイコン名を入力してください 」と溜め息をつかれるようになります。

その頃からです。
Bijuの方針が変わったのは。

入院した頃。

「お父さんは大丈夫!一週間程でICUを出ることが出来るから、そうしたら個室に移ろう。フライトに耐えられる体力がついたら帰国出来るよ

10日ほど経って。そう言っていたBijuの方針は再度、変わりました。

「至急、帰国して日本での治療が必要」と。

脳に「血の塊」と「梗塞」が見つかったという理由です。

それまで、日に何度も日本から電話をしてきては…警察の取り調べのような威圧的な態度で私を不愉快な気持ちにさせていた Insurance の担当者から、パタリと連絡が途絶えました。

なぜ?
これだけ緊急な状態であるのに。
私はこちらから、保険会社に対して電話をかけました。

「父を至急、日本に返す必要がある。手配をお願いします」

慌てて電話をする私に、愕然とする回答。

「今、年末ですもんね。チケット、取りにくい時期なんですよね。そこで提案なんですけれど、Air ambulanceといって、飛行機をチャーターするんです。マーレからシンガポールまで。そこからJALで日本に帰る方法が最適だと思いますよ」


Air ambulance とは、飛行機の救急車。飛行機を一台、チャーターするだなんて!庶民を相手の、適切な方法とはとても思えません。500万円かかるのですから!たった、シンガポールまで行くだけで!

誰が、そのお金を出すの?アナタ達は出したくないんでしょ?

そして。

スリランカエアラインは、我々の間では最悪なエアラインと考えています。そんな信用のおけない飛行機に、お父様を乗せることは出来ません。シンガポールエアラインが最適なので、そちらをあたります。
ただね。シンガポールの場合、待機期間が一週間ある上に、病人を乗せられるかどうか、非常に審査が厳しいんですよ。
おまけに、この時期でしょう。時期も悪いですよね」

今が「年末」だなんて誰でも知っているわよっ 怒


年内に帰国することが出来なければ、父は確実に…早い段階で廃人になっていたはず。

時期が悪いのは。そんなこと!常識でしょう。今更、何を言っているの?
じゃ、年内の帰国は無理だと言うのね。


そこから、余りに理不尽な理屈にを聞いていた為に、私の意識は朦朧としはじめて。
そして数分後、シャキン!となった。

「人の命がかかっているんですよ!今、エアラインのランクづけをしている場合じゃないでしょう!」


父が倒れてから二週間。
その間、何をしていたのでしょう。

27日に、どうしても飛行機に乗りたい!という私たちの要望に対して、OKが出たのは25日でした。
この時の安堵感。
年内に帰国出来るかどうかで、事情は随分と変わってきます。

身体中から力が抜けていきました。

父の移送のため、日本からいらして下さった医師と看護師は、信頼出来そうな印象のお二人でした。
実際に、心のこもった対応をして下さって、大変なご恩を感じています。


だけれど。

問題は、保険会社の指定してきた「その病院」です。
父が今、入院している病院。 


結局、「あれ程の早急な処置が求められている病人」に対して、殆ど父の検査は行われていませんでした。
カルテもデータも画像もない。

タイトルの「理不尽な対応」。

このままにしておけば、父が廃人になるのは間違いのないことです。

データを示し、やったというなら「画像」を提示し。
納得させて欲しいのです。

私たち家族を。

「人間の命」を、もう少し。大切に考えて頂きたいのです。それだけを願っているのです。




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2010/01/18 01:30 | 父子モルディブ旅行COMMENT(5)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

鍵コメ ☆様

適切なアドバイスを有難うございます。
仰っている意味、凄くよく分かります。そうですよね!
私たち家族も、その点に一番気を遣って動いています。

臨床検査技師の友達も、☆さんと同じことを言っていました。
とても適切なアドバイス…もうもう感謝です。

後は…マッキーちゃんのお返事にも書いたけれど、「闘志」は胸に秘めなくてはね^^;

そこが一番、私にとって難しいところなのだけれど…頑張りますe-415

No:2443 2010/01/19 00:53 | Natsu #- URL編集 ]

マッキー様

えええーっっっ!マッキーちゃん、脳梗塞だったの!?
凄くビックリした。何歳くらいの時なんだろう。良かったね!軽い脳梗塞で。しかも、一晩の点滴で済んで!

マーレの病院はね、脳梗塞がCTに映ったので「早急に帰国するべき」とDrが言ったの。それで、年末ギリギリに帰国した訳なんだけれど、日本の病院側が言うには「時期が悪いですね」って。全ての検査がお休みだから。

でも、おかしくない?それで「救急病院」って言える?24時間、誰かがどこかで病気になるかもしれないでしょ?病人は、年末年始なんて選べない(-"-)

だから、マッキーちゃんの言う「処置」はされていない筈。確か「様子を見ましょう」って仰ったので。
私は「早急に帰国した意味は?」と思ったので、それは鮮明に覚えているの。

寝たきりは辛い。さっきまで、軽い足取りで散歩をしていた父を想うと…何故?と涙が出てくる。
本当に。せめて。せめて、車椅子での生活が出来るようになってくれれば、全然違うのに!と悔しくなっちゃうの。

意識障害でも、話は出来るのよ。
ただ、「私はNatsuよ」って言った時に「はぁ、私の娘と同名ですが」っていう感じ…v-356

ゆうこさんのアドバイス通り、冷静に…うーん、闘志(?)を胸に秘めて頑張るね。

血栓についてや、寝たきりについてのアドバイスも有難うe-415 とっても参考になるよ☆

No:2442 2010/01/19 00:47 | Natsu #- URL編集 ]

れんげ様

父の検査ね、帰国してからすぐにCTを一度。脳波の検査を一度しただけなんですって…。(絶句)
何故、それで「一生寝たきり」の宣言を出来る?納得が出来ない。

60才前の叔父様の話。今、詳しく読んでビックリ! 「前頭葉萎縮」が何故、発見出来ないのかな?そんなの、MRIなりCTなりで、すぐに結果は分かりそうなものなのに!

叔父様の症状を話して、血圧に結び付くこと自体が不思議。
私たちは医者ではないから、医師に「こうですよ!」と断言されてしまうと、その場では納得せざるを得ないのかなぁと思ってしまうよね。

けれどね…。
帰宅途中、どんどん「疑惑」が湧いてきて。臨床検査技師の友達に電話をして内容を聞いてみたり。
そうすると、事態はどんどん「疑惑」に近くなっていくの。検査はしないくせに「胃に穴を開ける手術は21日に行います」って電話が掛かってきた…。

悩んだけれど、信用の出来ない病院でのオペはお断りするべき!と、家族で話し合ったの。

とにかく、「納得の出来る結果」に辿り着くまで、頑張るね。
有難うねe-415

No:2441 2010/01/19 00:08 | Natsu #- URL編集 ]

私、脳梗塞になったことがあるの。
幸い、血栓が小さかったことと病院に行くのが早かったため、一晩の点滴で麻痺した左手と左足が元にもどったの。
その時に聞いたのが、血栓は一刻も早く溶かしたほうが良いってこと。
時間が経てば経つほど、血栓が溶けにくくなって後遺症が残るんだって。

1つ気になるんだけど、マーレの病院で脳梗塞って分かった時、血栓を溶かす点滴ってしてた?
それよりとにかく日本の病院へ!ってことで点滴してなかったとしたら、日本の病院が大晦日だろうがちゃんと検査して、一刻も早く適切な処置をするべきだったと思うんだけど、そこら辺の説明はあったのかな?

お父様は今、どんな状態?
お話しすることはできるの?
血栓が溶けなかった場合、後遺症は残ると思うけど、それならそれで、早くリハビリすれば車いすに座っていられるぐらいにはなると思うし、Natsuさんもそのほうがいいよね?
ベッドに寝たきりより座っててくれるほうが。

私は状況が分からないからなんとも言えないけど、寝たきりが長ければ長いほど起きられなくなってしまうから、検査もなく何のために寝かされてるのか疑問に思ったら、主治医に聞いてみるといいよ。
頑張ってお父様を取り戻そう!

No:2439 2010/01/18 21:02 | マッキー #L9ACpnHw URL編集 ]

ほとんど検査もせずに 何の根拠も示さず よくもつらい宣告を家族にできたもんだわね!!

mixi日記にちょっと書いたんだけど 母から電話があった叔父さんの事。
仕事中にボーっとしたり コンベアーから流れてくる製品が ポトポトと落ちているのを
平気で見ていたり・・・ 2つの事を頼むと 1つは忘れていたり。

こんな状態が 数ヶ月も続いていたの。

1年ほど前から 「ちょっと行動がおかしい」って病院にかかっていたのに 主治医は「血圧が高いです」
と言うだけで そのお薬をもらい続けていたんだって。

それで 違う病院に行く事を勧めて 行ってみたら 「前頭葉萎縮」とその日に診断されたわ!!
まだ60才前なのに・・・

今まで 車の運転中や仕事で危ない機械を使っている時に 意識が飛ばなかったのが 不幸中の幸い!!

病気自体は命に別状ないのに 医者の判断1つで 失くさなくてもいい命をなくすところだった。

保険会社が紹介する病院って いかにも裏でつながっていそうに感じちゃうけれど
なっちゃんの頑張りで 納得の行く説明が受けられることを祈っているね!!

出発前のお父さんの笑顔を 必ず取り戻せると信じてる!!

No:2437 2010/01/18 09:09 | れんげ #uvrEXygI URL [ 編集 ]

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