モウ「元ニ戻ラナイ」

今日、父の主治医に呼ばれる。

父の現在の状況。
父の今後について。

弟と二人、病院へ向かう。車中、退院後の父の、元気になった姿を思い浮かべながら。


ケレド。
主治医ハ、イッタ。

「お父さんはもう、元のお父さんには戻りません」

「このまま一生、意識障害が続くでしょう」

「食事は自力ではとれないれでしょうから、いづれ胃に穴を開けてチューブを通します」

「ここの病院を退院した後は、療養施設で過ごす方が良いと思います。いえ、それしかないでしょう」

「療養施設は、月に25万円以上かかります。資産を確認しておいて下さい」


私ハ、タズネタ。

「どうして…。そんなことになったんですか?」

「本当にもう…、一生、本当に元の元気な父には戻れないんですか?」

「意識障害も、一生続くんですか?」

「どうしても施設での療養しかないんですか?」


私の心はイタイ、イタイと言っている。
目からは、涙が溢れそうだった。
大きな声で、叫びたかった。

けれど、ここはナースステーション。

私は大人だから。
きちんと先生の話を聞こう。

ケレド。
家ニカエッタラ、「ベッドノ中で泣クダケ泣コウ」。


主治医の話が終わり、深い溜息と一緒に父の病室へ向かう。

コノ人ガ…。
モウ「元ニ戻ラナイ」ナンテ…。

切ナクテ。
情ケナクテ。
ソノ話ヲ信ジル事ガ出来ナクテ。



父&正樹

(旅行に発つ日。見送りに来た夫と父)



ケレド。
気付イタ。

主治医は、カルテを持っていなかった。

「治りました」という、父の肺炎のレントゲン写真も見せてはくれなかった。

「普通の人間には戻れません」という根拠を示す画像も、何一つとして提示されていない。

CTスキャンの画像も、採血の結果も、日々の生活の様子さえも。

ただ一方的に「言葉」だけを並べる。


ナニヲ信じればイイノ?

ソレハ本当ノ事ナノ?


にわかに信じがたい現実。
にわかに受け入れがたい現実。


ケレド。

私ハ、タダ泣キ続ケル事ナンカシナイ。


前ニ、前ニ…進ンデイク。
誰ガ止メタッテ、「本当ノ事」ガ分カル迄ハ、前ニ進ンデイク。


父ノ為ニ、ソウ決メタ。
私為ニ、ソウ決メタ。


ベッドの中で泣いて終わりになんか、絶対にしない。



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2010/01/16 03:44 | 父のことCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

けめ様

何だかね、凄く凄く不思議なの(-"-)
気持ち悪い。ハッキリ言って。

結局、今日も病院に行って担当の看護師に聞いてみたら、殆ど父の検査は行われていなかったのよ。信じられる?
一生を寝たきりで過ごすかどうか、その人の人生にとって大問題だと思うのだけど…。あんなに簡単に何のデータも示さずに言える言葉なのかな…。

今はただ、不信感だけが募り…「父を守る」という感覚しか無くなってしまったの。
本当は信頼出来る主治医の居る病院に入院させたかったのだけど、保険会社の意向で今の病院に入ったことも「疑惑」の一因になってる。

けめちゃんのお義父さんのように、納得出来る材料さえあれば、私もこんなことをblogに書かなくても済むのに…と悲しくなるのよ。

でもね。きちんと向き合おうと思う。保険会社とも病院とも。

有難うね!ちょっと元気が出たよ!色んなこと、頑張るねv-218

No:2436 2010/01/18 00:38 | Natsu #- URL編集 ]

Natsuちゃん 辛いね。(T_T)
行きの成田での照れくさそうにほほ笑んでいるお父さんの笑顔を見ると尚のこと。

だけどどうして担当医の先生は納得のいく説明をしてくれないんでしょう???
CTでもMRIでも、家族に納得のいく経過報告をしてもらべきですよ。
梗塞の形跡がないのなら、家族は回復に望みを持てるじゃないですか、ねぇ。

義父の場合は脳出血が原因であることを画像を見ながら説明を受けたので、
次に打つ手や心の準備も出来ました。

調子の良い時は介助で口から食事を摂っていましたが、
嚥下障害があると気管に入って肺炎になるので現在は胃に穴を開け(胃ろう)て栄養を摂っています。
完全介護の要介護5、長期療養型の病院に入って6年目です。

財産管理など、法務局や家庭裁判所での手続きを経て
成年後見人になる事も考えて置いた方がいいのかもしれませんね。

でもNatsuちゃんのお父さんの場合は、
決定的なダメージの痕跡も無いのだし、可能性は捨てないでね! 絶対に!!


No:2434 2010/01/17 15:03 | けめ #- URL [ 編集 ]

マッキー様

マッキーちゃん、力強い言葉を有難う(涙)

今回のことは、これから旅行記としてblogに書いていくつもりなのだけど、モルディブ(首都マーレ)の病院と、日本の病院とでは所見が全然違うの。
あちらでは、脳梗塞。日本では、その痕跡は見られません、痙攣発作が原因です…けれど、どうして今後、一生寝た切りで過ごさなくてはいけないかは…私にはまだ理解出来ないの。
だから、このままでは終わることが出来ない。
「はい、そうですか」と言うことが出来ないの。きちんとした数字なり、画像なりを提示して貰わないと。諦めきれないの。

マッキーちゃん、あの時は本当に辛かったよね。私、お祈りしていたよ。
どうか、マッキーちゃんの選択が正しい道でありますように。きっと元気になりますように!って。

奇跡は起きたね!私、あの時のマッキーちゃんのblogでの報告を読んで、涙が出てきたよ。本当に良かったって。
そうだよね。「あの時のマッキーちゃん」を思いながら、「信じる力」を自分でも思い出す努力をするね。
忘れてた^^;
私には「信じる力」があったのだった。マッキーちゃんと同じようにe-415

思い出させてくれて、助かった。頑張るねv-218

No:2433 2010/01/17 02:57 | Natsu #- URL編集 ]

Natsuさん、辛いね。
「これから娘と楽しい旅行に出かけるんだ」と言ってるようなお父様の顔。
なんで?なんでこんなことになったの?
モルディブで、お父様の体に何が起こったの?
私すらやるせない思いだから、当のNatsuさんは本当に辛いと思う。

去年の秋、Natsuさんも知ってるように、私呼吸が苦しかったでしょ?
もう治らないんじゃないかって落ち込んだ日もあった。
でも治ったんだよ!
お友達の、「医学では説明のつかない、人間の体は不思議なことが起きることもある」っていう言葉に励まされました。
今のNatsuさんにこの言葉を贈ります。

No:2430 2010/01/16 17:49 | マッキー #69Ur9rbI URL編集 ]

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