絶対に大丈夫!

昨日、病院で私に話しかけてこられた女性。恐らく、50代半ばに思われる。
私の新ピカの「電動車椅子」を「いいわねぇ」と仰った女性。

「私はガンでね…」

突然の言葉に驚く。失礼があってはいけないので、再度お聞きする。

「ガンですか?」

「そうなの。乳ガンでね。右手の付け根が痛くてね。抗癌剤も辛いのよ」

言葉は衝撃的なのだけど、暗さを感じさせない。地に足をしっかりと踏ん張って生きている、けれど、柔らかな笑顔を見せる人だった。

「あら!私もガンだったんですよ!8年前ですけど。子宮ガンです」

私がそう言うと、女性の顔はパッと明るくなった。「同志」のように思われたのかもしれない。

人は、自分以外の人間に対して、同情は出来る。相手の心や身体を思い遣ることも出来る。
けれどね。その「当事者」にしか分からない「心の奥底」にあるものは自分にしか分からない。
分かるはずがない。だって、それは、本人ではないから。

私は「経験者」として言うことが出来る。ハッキリと。

「大丈夫ですからね。絶対に大丈夫ですよ。確信なんてありません。でも、大丈夫なんです」


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PHOTO ST by miyu


私はこれまで数々の病気を患ってきたけれど、「信じるしかない」のだと思う。
自分の人生を。

それでも駄目な時には、私は亡き母の導きなのだなぁと考える。

私は母の仏壇に手を合わせる時、決して「お願いします」とは言わない。

「どうぞ、お導き下さい」

やるだけはやった。出来る限りの努力もした。
病気もそう。治るかもしれないし、治らないかもしれない。

でもね。それもこれも、全ては「導き」であると考えることが出来れば。

結果は結果として受け止め、心軽やかに、現状を受け入れられると思うのだ。
前に進む術。

その女性は私の話を「うん、うん」と頷きながら聞いて下さった。

最後の別れ際。私は言った。
「大丈夫ですからね!絶対に大丈夫!そう思う気持ちで、ガン細胞も消えてしまいますよ ぽっ 矢印

そう言うと、「有難う。アナタも頑張ってね」と励まして下さった。

病院の外に出ると、気持ちの良い秋風が頬をなでた。
本当に気持ち良かった。久し振りだと思う。

これは電動車椅子のお陰なのかな。

今は、大嫌いな夏が終わったせいで、活力を取り戻し始めている。
電動車椅子のスピードと、気持ちが一緒になった。さあ、走ろう。どんどん進んで、終点も乗り越える気分で行っちゃえ!

私の人生、何が起きようとも「絶対に大丈夫」なのだから。

そこに理屈はない。だって、理屈じゃないもの。


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2009/10/03 00:10 | 気持ちCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

れんげ様

れんげさんは、良い人なのだと思う。実際に会ったことがなくても、分かるの。
良い人=繊細な人=自分を責めてしまう構図。とかなのかな。

私は小心者で、言いたいことの半分も言えなくて、いつも実は傷付いたりしているのだけど、言えないのよねーe-263
まあ、それよりも、この私が書いた「自己分析」に抗議は殺到するでしょう。ワハハ!

そうだ、ワハハ!と笑える毎日だと良いねe-415
早く心穏やかな時間が、帰ってきますようにe-415
願っています。

No:1861 2009/10/05 03:10 | Natsu #- URL編集 ]

ゆず様

お返事が遅くなりました。

> 「先生の『大丈夫』は、島の人にとって魔法の薬なんです」

私はそんな立派な先生とは、程遠い人間ですが(汗)
でもね…。ゆずさんなら分かって下さると思うけれど、「大丈夫」って自分で思わなければ、やっていけないじゃないですか^^; 何かしらの病気や障害を抱えた人は。

適当に言っているつもりは全く無いのです。自分が自分を信じなくて、誰が信じます?ね!

電動車椅子、最高です!!!私の場合、「顔面肩甲上腕型」なので、腕で漕ぐのは難しい…けれど、長く歩くのはもっと難しい。
何だか大袈裟なようで、電動車椅子は嫌だったのですが、完全な「先入観」でした^^; 今、私はこの電動車椅子を愛していますe-415 そうだ、名前を付けちゃおうかな(笑)

フリースペースの件、本当に有難うございます。こうして、皆の「力」が少しづつでも加わっていけば…今に大きな力になると信じています☆

あ、ゆずさんの為に、今、男性も閲覧出来るようなHPを検討しています(^_-)-☆ 女装しなくても、大丈夫なように。
これからも、宜しくお願い致しますね☆

No:1860 2009/10/05 03:03 | Natsu #- URL編集 ]

今日 ちょっと滅入っているから Natsuさんの
「大丈夫」と言う言葉が 胸にしみますわi-241

No:1844 2009/10/04 01:45 | れんげ #uvrEXygI URL [ 編集 ]

大丈夫って魔法の薬

この日記を読んで、何日か前の新聞に載っていた。鹿児島県下甑島(しもこしきじま)の診療所の「先生の言葉」を思い出しました。

この離島の「市下甑島手打診療所の瀬戸上健二郎医師(68)」は人気漫画「Dr.コトー診療所」のモデルです。
人口3000人ほどの「小さな離島」の診療所には人工透析やCTなど、都会の病院並みの機能がそろっていて、外科医の瀬戸上さんは、レントゲンも撮れば麻酔もかけ、がんなどたいがいの手術をここでこなすそうです。

記者が、島育ちの看護師に、「先生ってどんな人?」と聞いたら、「生きたカルテですね。患者さんのことは何でも知っている。先生の『大丈夫』は、島の人にとって魔法の薬なんです」なんていい言葉だろう。と記者は言っていました。

今日、Natsuさんの記事を見て、あらためて思いました。

電動車椅子の調子はいかがですか?

私も一度、10ほど前に「結婚10周年の記念」にカナダ~ロスへの旅で2日間滞在した「デズニィランド」で初日は車椅子(無料貸し出し)でしたが、腕が疲れるので、2日目は「電動車椅子(有料)」を相方が借りたので、交代で乗ったことがあります。
結構、スピード感が出たように感じました。
地面から低い位置にあるので余計に感じるのかな?

くれぐれも、スピードを出さないようにね、交通事故には気をつけてください。

それと、ささやかなブログ(毎日100アクセス程度)ですが、横のフリースペースに「コンパスの会員募集」の記事を常駐させています。
1人でも目に留まってくれたらいいのですが・・・・

No:1840 2009/10/03 13:43 | ゆず #- URL編集 ]

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