心のふるえ

文化学院の一年後輩のAkkoから、芝居の案内が届きました。
文化のAkiと、現役女優のMinaruと一緒に伺いました。

「群読音楽劇 銀河鉄道の夜」 原作 宮澤賢治

彼女の子育てはもう、終わり。
「長男が大学生になったので、思い切り『芝居人生』を楽しんでいます」との言葉が添えてありました。

何て素敵な言葉でしょう。そうして、抱えたままでいた夢を実現する「実行力」。
家族の理解があればこそ…かもしれませんけれど、でも、やっぱり、そこには彼女の「情熱」がなければ実現はしないはず。

これは市民参加のオーディションが行われたそうで、彼女は181名の中から選ばれた22名の出演者の中の一人です。

そして!出演者の中には、ナナナ、ナント!あの文学座の重鎮、「坂口芳貞」さんもいらっしゃいました。聞けば、坂口氏は桜美林大学総合文化学群演劇専修長という役職にあらせられるらしいのです。


銀河鉄道 チラシ



坂口さんは、特に目立った役というのではなく、「群読音楽劇」の中の一メンバーとして自然に溶け込んでいます。さすが重鎮。
特筆すべきは、その演出です。


裏チラシ



朗読劇なのだけど、舞台中央には池が設置されています。
その「池」は実に効果的に利用されていました。

ジョバンニが、池の周りを全力で何周も疾走します。

ザネリは、その池で水死します。本当に水の中でバシャバシャ沈みます。

鳥捕りも、池で散々暴れます。

舞台は水で濡れてしまっているけれど、それでも他の出演者は朗読を続けるのです。

最後には、出演者全員が手にしていた林檎を池に浮かべ。
証明が薄暗くなると同時に、林檎は紅く灯ります。その美しいこと。

音楽は、ピアノとパーカッションが壮大な銀河鉄道を現していました。
この贅沢な舞台が1000円とは。何と善良な舞台。

パンフレットの「演出家の言葉」には「心のふるえ」とありました。(演出:能祖 将夫)

「最愛の妹トシを失ってから、トシの行方を幻視するようにして書かれた『銀河鉄道の夜』は、賢治の心のふるえに満ちています。そのふるえを、耳をそばだてるようにして感じながら、私たちは今を生きる私たち自身の心のふるえを重ねてみたいのです。そこから、声をふるわせてみたい」

舞台が終わったとき、私の心もふるえていました。確実に。



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2009/08/27 23:39 | 映画・舞台のことCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

daria様

宮澤賢治、学生の時の演劇の授業でよく、取り上げられていた。舞台の題材に適しているのかしら。

dariaさんが「怖い」っていうの、分かる気がする。根性なしとは思わないよ。dariaさんが言う「怖さ」…私も分かるもの。
お互いに、向き合っていけるように頑張ろうねe-69

No:1569 2009/08/29 16:33 | Natsu #- URL編集 ]

宮沢賢治、読んでないの。あんなにいろんな本を読み漁ってたのに変な女なの。
怖かったんだな。今Natsuさんのストーリー読んで、わかった気がする。
震えるのが、怖いの。根性無しでしょ。生きていけば当たり前にあることを受け入れるのが、なかなか苦しい。刹那的に生きたい気すらしててね。そろそろ、ちゃんと向き合えるかなぁ。頑張ってみるわ。

No:1563 2009/08/28 01:36 | daria #- URL編集 ]

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