関門海峡の灯り

今朝はホテルで朝食を採り、速やかにチェックアウト。

昨夜、あれだけ感動して涙した「博多座」の前を通り、地下鉄へ。
とても切ない気持ち。今日もここに居れば、「ミス・サイゴン」…観られるかもしれないのにね。そんな気持ちを吹っ切って、地下への階段を降りる。

実感した。

「行動する力」さえあれば…行かれる。観られる。食べられる。
「行きたい」…その気持ちと、少しの実行力があれば、どこへでも飛んで行かれる。

気持ち良い~!

そうして、地下鉄からJRに乗り換える。

車中、父は空いた座席が幾つもあるのに、ドアの前に立ったまま…ずーっと流れていく風景を見つめていた。

「ああ、ゾクゾクするなぁ」と言いながら。

一時間ほどで「下関」に到着。
今日から二泊、ここで過ごす。

小倉で生まれ育った父。今では親戚が皆、下関に移っているから。

丁度お昼頃に、駅近く、港寄りのホテルに到着。チェックインは14:00からと決まっているのに、一時間も前に、お部屋に通して頂いた。
ここでも口にする。

「ご親切に有難うございます」

こういう機転をきかせて下さるところは、空港もホテルも同じなのね。一流のサービス業として。

「その人の立場になって考える」

とても助かりました

父はホテルに寄らず、そのまま高校時代のお友達と一緒に、恩師のお宅に出掛けてしまったので、私は一人、ロビーで時間まで待つつもりだったから。

けれど凄い。77歳の教え子に、88歳の恩師。先生、お元気そうだった様子で何より。

陽がまだ完全に暮れる前、父からの携帯の着信音が鳴る。

「今、下関に戻った。F君も一緒だ。出て来ないか?」

はじめは「今日はいいや」と断ったのだけれど、折角、お友達も一緒なのだものね。ホテルを出て、駅に向かう。

幼い頃から見慣れたFさんの笑顔。
とてもお元気そうで、思わず私は横断歩行のこちら側から大きく手を振った。

タクシーで「唐戸」(カラト)へ。着いたのは港の際に建つホテル。最上階のレストランは、ガラス張りの造りになっている。

うわぁ!ワクワクする

目の前に広がる関門海峡。本当に…本当に泳いで渡ることが出来るように見えるけれど、一番近い距離で700mあるのだそう。
Fさんに、平家と源氏の物語から…巌流島の宮本武蔵と佐々木小次郎のお話を聞く。お料理を美味しく頂きながら、歴史のお話。愉快な時間だった。

最後に父とFさんで話していた。

「なぁ、門司の灯り、随分、少のうなったと思わんか?」
「そうだよなぁ」

けれど、私の目には海峡の向こうに輝く灯りは眩しかった


良かったなぁ。やっぱり、父と一緒に福岡に来て。

「一生入院」していては、帰郷も出来ないもの。

やっぱり人間、生きている内。お互いにね。


2009/02/28 22:03 | 旅行のことCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

Ray様

いやだぁ、レイさんの心に沁みる「一行」e-414 有難う。
私のことも泣かせるつもりかしらe-227

No:581 2009/03/01 23:52 | Natsu #- URL [ 編集 ]

うんうん、って、

ちょっとだけ涙を流していいですか。

じゃぁ、又。       レイ
 

No:580 2009/03/01 20:48 | Ray #oZ7jDp7k URL [ 編集 ]

daria様

有難うe-415 やっぱり気力を振り絞り、来て良かったわ~。生きている内にしか「経験」は出来ないものね。
今回、脚力の衰えと…退院したばかりの父との「二人旅」ということもあって、出発前はちょっと気が重かったりしたけれど、今はね!来て「本当に良かった!」e-242と、しみじみ思うのよ☆

No:579 2009/03/01 17:14 | Natsu #- URL [ 編集 ]

Re: 関門海峡の灯り

良かったよかった。楽しんでるのね。き~もちよさそ~~!!
目、キラキラしてるのが想像できる。もっともっと御父さんとのデート、楽しんできて!

No:578 2009/03/01 01:11 | daria #- URL編集 ]

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