入浴介助

今回の検査入院で受けた「カルチャーショック」

私は下肢障害のために、「大浴場」というものに入ることが出来ない。(病院のお風呂は「浴場」程度だけれど)
タイルと水…が恐くてたまらない。なので、旅行に出掛けるときに、旅館であれば「露天風呂」のある部屋を選ぶ。贅沢が過ぎるとは思いつつ…。夫の手助けがなければ、自宅以外での入浴は無理なのだ。

では病院では、どうするか。

どうしても一人での入浴が出来ないために、「入浴介助」という付き添いの方に手伝って頂くのだと聞いていた。
これが、入院前にはどうにも受け入れることが出来なくて。見ず知らずの他人様に、裸をさらすのだ。勿論、あちらだって、こんな巨体、見たくて見る訳もないのだけど。

こんな蒸し暑い6月も半ば。リハビリの後にはひどく汗をかいて、シャワーを浴びない訳にはいかない。
「入浴介助」は、火曜日と金曜日。

「その時」は、突然やってきた。

「野上さん、お風呂に入りましょう」…そう迎えに来て下さったのは、男性だった。

えー!?

嘘でしょ!という思い。
けれど、相手は看護師さんなのだから…という思い。

動揺しつつもお風呂グッズを整えて、浴場に向かう。

とってもドキドキしたけれど、男性看護師さんは仰った。

「野上さんは、僕のような男性でも大丈夫ですか?」

その一言で緊張がほぐれる。

「女性の入浴介助で、男性は嫌だと思われるかと思いまして…」


いざ浴室に入ってみると、もう一人、女性がいた。
素晴らしい手際で、お二人が洋服&下着を脱がしていく。その頃にはもう、恥ずかしさは消えて「作業」の流れに身を任せることができた。

いつか…。
本当に一人では、入浴できなくなる日が来るかもしれない。
今でも、市役所の福祉課には「入浴介助」を派遣しましょうか?と言われている。
「いえ、もう少し、自分で頑張ってみます」と、これまではお断りしていたのだけど…。

今回の経験は、良い予行演習になった。

いざとなったら…その時が来たら。素直に「入浴介助」をお願いしよう。


by Natsu

P.S.お陰様で、明日で退院です




2012/06/19 17:38 | 検査入院COMMENT(10)TRACKBACK(1)  TOP

ガックリ!

この検査入院中、栄養指導を受けている。

とても穏やかで、笑顔の優しい先生。まだお若くて、スリム。ご自分の体型には、気を付けていらっしゃるそう。確かにそうよね。「栄養指導」の先生が太っていたら、説得力がないものね…。

けれど、仰ることは厳しい

今回の入院中、「間食は一切禁止」&「甘い飲み物、一切禁止」(ペットボトルの甘い紅茶なども含む)…私が口にして良いものは「病院食」と無糖のお茶だけ。

そして私はショックを受けた。退院後も引き続き、この習慣を継続すること。それは、まぁ、当たり前のことだろう。
ただ…私の大好きな「生クリーム」は一生禁止。(正確ではないけれど、こんな感じ)
私は、生クリームが大好きなのだ。

そこで私は、先生に尋ねた。

「あんこは、脳みその栄養になると言いますよね。一週間に一度なら大丈夫ですか?」

すると先生は、驚きの表情を浮かべながら仰った。「とんでもない!」という様に。首を横に振りながら。

「あんこもですねぇ、二週間に一度にして下さいね」

二週間に一度!?

二週間に一度だけ、和菓子が一つ許された

いくらステロイドの副作用とはいえ、私が今、醜く太っていることは事実なのだ。

「食べる」ことは、人生における「幸福」だったのだなと、改めて思い知る。今更ながらね…。


by Natsu



2012/06/17 20:40 | 検査入院COMMENT(12)TRACKBACK(1)  TOP

延長

本来であれば、本日退院予定の検査入院。

訳あって、後三日、病院のベッドで眠ることになった。

週末の病棟は、とても静か。この四人部屋も、月曜日までは私一人で過ごすことに…。
(ご心配には及びません)

何と贅沢な空間。

「やらなければならないこと」を片付けるには、最高のチャンス

さて、明日も怠けずに頑張りましょう。

by Natsu


2012/06/16 21:12 | 検査入院COMMENT(4)TRACKBACK(1)  TOP

スッキリ!

今回は、5年振りの検査入院。

「神経内科」は、日本で一番の病院とされている。筋ジストロフィー(筋疾患)の患者にとっては、最も信頼できて心強い。

入院前、私は心を病んでいたかもしれない。
「歩くこと」を放棄しようとしていたから。何の努力をすることもなく、ただ、家の中にいる。私の住んでいる「市」では、「移動支援」のシステムがないのだ。

歩く事がおぼつかない今、夫が会社に出掛けてしまうと、外に出る手立てがない。

本当は、一人で散歩をすれば良いのだと思う。
けれど、ここのところの筋力低下で、恐怖心が先に立つ。玄関から出る、勇気と気力がないのだ。


それが、検査入院中のリハビリで…少し、自信を取り戻しつつある。PTの先生と気が合って、リハビリ室に行くことが楽しい。

MRIの画像で見ると、私の「ふくらはぎ」は筋肉が脂肪に変化しているところが見られる。これは、つまり「進行」を意味する。あの画像は脳裏に焼きついて、忘れることはないだろう。

けれど、そんな悶々とした思いを吹き飛ばしてくれるのが「リハビリ」のメニューの中の「自転車こぎ」。
10分間、ペダルを踏む。段々と額が汗ばんでくる。その内に、額の汗は滴り落ちる。

気持ちが良い
身体を動かして汗をかくなんて、何年振りのことだろう。

体力を使った日は、余計なことを考えない。

父が脳梗塞で倒れて亡くなるまでの二年間、辛いことが続いた。「鬱病」になりたかった。
主治医は、「あなたの様に、眼に力のある鬱病患者はいません」と譲らなかったけれど

又、「波」はあるのだと思う。
けれど、今、この時は確実に…スッキリした気分だ。

土曜日には退院してしまうけれど…。
このタイミングで、検査入院を勧めて下さった主治医に感謝

先生、本当にどうも有難う☆


by Natsu


2012/06/14 17:35 | 検査入院COMMENT(8)TRACKBACK(1)  TOP

検査入院

今週の月曜日から、筋ジスの為の検査入院をしている。

同病のお友達からは「ゆっくり、のんびりしてきてね」と、同じ内容のメールを何通か頂いた。

けれど…のんびりどころではないの。
次から次に入る検査。ベッドで横になっている暇も、本を読む時間もない。

ゆっくり出来るのは、消灯後。
22:00まで一時間、ドラマを見て休む。

今夜はこれから、寝ながら機械を付けて行う検査。寝ながらでも、忙しいわぁ。


by Natsu



2012/06/13 21:18 | 検査入院COMMENT(2)TRACKBACK(1)  TOP

バーモントカレー

6月5日は、夫の誕生日だった。
いつも、高層階のレストランを予約する。ネオンの灯りが、宝石のように輝くなかでのディナー。

夫がこの世に誕生した、お目出度い日だもの。なので、フレンチかイタリアンで…と決まっていた。

けれど今年は…。

「今年のお誕生日はどうする?」

そう尋ねる私に夫は…。

「今年はもう、何もしなくていいや。普通でいい。この前、旅行も行ったしな」

そうね。
今年は素直にそう思えた。

だったら、普段は夫任せの夕食を、私が作ろう

夫に内緒の計画だったはずなのに、お誕生日の朝にすぐバレた。
夫のリクエストは「カレー」 何だ、カレーで良いんだ。

しかも、私にとっては有り得ない「バーモントカレー」(甘口)
普段なら却下するところだけれど(私は中辛派なので)、今日は夫の誕生日。願いを叶えましょう。

夫を会社に送り出し、準備に取り掛かる。先ずは、お買い物。

私は電動車椅子の操作がとても苦手だ。エレベーターでは、必ず靴の爪先が激突するし、いきなりバックをして人様をひきそうになる。
道路のわずかな段差に怯え…後ろ向きに転倒するのじゃないかと恐くて、前に進むことが出来なくなる。

けれど、私は決心したのだもの。生まれて初めて、電動車椅子で買い物に出掛けた。
大体15分くらいで、COOPに到着。車椅子って…高いところにある商品を取ることが出来ない。後、何十センチかのところで、諦める。
それでもどうにか、カレーライスの材料は揃えた。

夫の希望は「隠し味とか入れないでね」とのこと。なので、お子様でも召しあがれる「バーモントカレー(甘口)」が完成した。

テーブルに花束を飾って、夫の帰りを待つ。

帰宅した夫の第一声は、「良い匂いがするなー 」だった。

今年のお誕生日は、COOPのショートケーキ。
それでも、夫はひどく喜んでくれた。

「お金を掛けたフレンチよりも、奈津の手作りのカレーの方が100倍美味しいよ

そんなに喜んでくれるなんて…。
最近では、キッチンに立つことは難しくなった。一週間でも入院すると、家の中でさえ歩き辛くなる。
カレーを作り終えた後は、疲れきって何も出来なかったけれど…夫がおかわりをする度に幸せを感じた。

こういうお誕生日も、良いものね。ささやかな幸福感。
今年こそは何事もなく、平穏な一年でありますように…。

私は、もう少し…電動車椅子の練習をしなければね





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2012/06/08 23:42 | 記念日COMMENT(11)TRACKBACK(0)  TOP

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