ヒューマン ライブラリー

今年も、この季節がやってきた。

一般的には 「Living Library(リビングライブラリー)」

今年より、正式に名称が変更になったようで、その名は 「Human Library(ヒューマンライブラリー)」

「Human Library」 とは?

ヒューマンライブラリーとは、障害のある人やホームレス、ニートなど、誤解や偏見を受けやすい人々を、彼らと接する機会の少ない人たちに、「本」として貸し出すことで、偏見に対する正しい理解の促進とそれを通した多様性に対して開かれた社会の実現を目指す試みです。

この図書館では、当事者を「Living books」(生きている本)として貸し出します。読み手は普段あまり触れあうことのでいない「本」を借りることで、その語り部である当事者から直接話を聞くことで、自分の持っている固定観念に気づき、新たな視点を得ることが出来ます。

このヒューマンライブラリーは、もともとデンマークで行われた暴力追放をテーマにしたロック音楽祭の企画の一部として始まりました。その後、この取り組への関心は世界中に広まり、現在では世界65ヵ国以上で開催されています。

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私が初めてこの企画に参加したのが、昨年の夏。
駒澤大学の学生さんから届いた一通のメールが始まりだった。
それはそれは熱心で、ボランティアといえども、私も誠心誠意「やってみたい!」と思わせてくれる…魅力的なゼミ生たちなのだ。

何しろ初めての経験で、緊張もしたけれど、得たものも大きかった。
お互いに、懸命にぶつかり合ったよね。必死だったよね。余裕もないほどに。何回も打ち合わせを重ねて。


そして、その一ヶ月後、他の大学から、又「Human Library」のオファーが来たのだけれど、こちらは拍子抜けするほどに、事務的で呆気ないものだった。全てが、淡々と進んでいく。駒澤大学で経験済みとは言っても、違和感を覚えたのは事実だ。

そして、その「違和感を覚えた」大学から、二度目のオファー。

「Human Library」は、朝の10時から夕方5時まで、お昼休憩以外は「全時間参加」で行われる。
原則として、貸出し時間は30分。10分の休憩をはさんで、又、「本」である私は30分間の「語り部」となる。
これは、「自分のこと」を語るのだから楽な作業ではない。

私が「com-pass」を立ち上げた理由の一つには「筋ジストロフィーの認知度を高める為」というものがあった。
今回も同じだ。一人でも多くの方に「筋ジストロフィーの患者の日常」を知って欲しい。「理解」までは求めないけれど…。

そういう意味では、どうしても参加したい企画。ボランティアとして、やり遂げたい企画。


開催期日は12月なのだけれど…。

どうにも、父のことが気掛かりで、「YES」のお返事が出来ずにいる。
「それはそれ」、「これはこれ」と…。もっと割り切れる強い精神力が必要なのだと思う。

お受けするにしても、お断りするにしても。覚悟をもってお返事をしなければ。


本当に…。
ここのところの、自分の意気地のなさに嫌気がさしてくる。

私って、こんなにも弱い人間だったんだね。
笑いたい。笑うことを、忘れてしまったな。






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2011/10/29 00:15 | リビング・ライブラリーTRACKBACK(0)  TOP

Human Library 終了後…

※ 「Human Library」は、一般市民の方を対象にして行われている取り組みです。各大学のゼミ生たちは、スタッフとして企画・運営に当たっています。


明治では、Human Library 終了後に、反省会&今後についての話し合いが行われた。

ランダムに1番~6番までの数字を割り当てられて、同じ数字でグループ分けされた人たちで意見・本日の感想などを話し合う。
私個人としては「筋ジストロフィー」という病気の特徴から、あくまで「1対1」の対話の方がお話はし易かったけれど、概ねの意見は「1対1」の対話は「本」と「読者」の腹の探り合いで終わってしまうのでは…という懸念の声も出た。

「本」一人に対して「読者」が一人の場合、一日に「読むことの出来る本」が7冊に限られてしまう。
課題は、それぞれ残りそうだ。けれど、今後、こうした意見が各大学の、共通マニュアル事項として共有化されるのであれば、それは望ましいことではないかと思う。

 普段の生活のなかでは、出会うことの少ない「マイノリティ」の人のお話を聞いてみませんか 

広い教室に集まったマイノリティのメンバーの顔をぼんやりと眺めながら…「マイノリティねぇ」と、呟いてみる。ここに居る人たちは確かに「少数派」だ。
私の筋ジストロフィーも、稀少難病なのだから、マイノリティに間違いはない。
この病気でただただ孤独に苦しんでいた頃、まさか、こんな形で私の話を「本」という形で聞いて頂ける時が来るとは思ってもいなかった。

私もお借りしたい「本」は沢山ある。この「リビングライブラリー」が、もっともっと認知されて活動が広くなっていけばと願う。


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会議終了後、明治の学生さんは皆さん、一斉に会場の後片付けに入らなければならなくなった。
さて。私の電動車椅子はどうしよう…。30kg以上の塊を一人で車に積むことは到底、無理なので…。

そこへ!女神のように私の目に映った彼女たち
この時、本当は後一人、爽やかな好青年(今は「イケメン」というのだろうな)が居たのだけど、残念ながら写真には映っていないの。



駒澤2



明治のゼミの先生の許可を頂いて、駒澤 坪井ゼミの彼女達に地下の駐車場まで付き合ってもらう。
頼れる彼ら!
電動車椅子を車に積んで、地下駐車場の料金精算まで全て手配してくれた。本当に本当に有難う。私はあなた達が大好き
再会を約束して、車のアクセルを踏む。

車を地下から地上に出して、私はホッと一息ついた。ペットボトルのお茶で口を潤す。
さて!いよいよ、帰りの首都高へ突入よ!
帰りは運良く、ひどく道が混んでいた。私の様なドライバーには「渋滞」が丁度いいかもね…と思うほどにくたびれ果てていた。

普段の2倍くらいの時間をかけて、ようやく私は自宅の車庫に辿り着いた。
ああ、もう、この脱力感。

それなのに…。

リビングに入った瞬間に、視界に入るラジコンカー。

「何?これ?」
「買ったんだよ」
「へー  具合が悪くて今日、来られなかったのに…ラジコンカーを買う元気はあるんだね…」

「え?これ、Natsuのためだよ!だって、Natsuは車庫入れが出来ないじゃん。だから、わざわざ買って来たんだ」

「………………………………………………………

身体中から力が抜けていった。

夫は、本気でこの大きなタイヤのラジコンカーでバックの車庫入れの練習をさせようと考えたみたい



ラジコンカー1



ラジコンカー2



だけれど、結果はね…。
夫に悪態をついている状況ではなかった…。

ラジコンカーを猫の餌入れに見事に衝突させて引っくり返し…水入れにも当てて、水をこぼし…。

あああ。これがラジコンカーで良かった…。

マーチン、練習用に買ってくれて有難う。私、反省をして…首都高を安全に走ることが出来るように頑張りますっっっ



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2010/11/30 14:30 | リビング・ライブラリーCOMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

明治大学 Human Library

胆石があろうが、何があろうが、一ヶ月以上前から入っていた予定。

28日、明治大学 駿河台キャンパスにて行われた「Human Library」に参加した。
「生きた図書館」に参加するのは、これで二度目だ。

10月10日に開催された駒澤大学の「リビング・ライブラリー」と、ところどころ内容に変化はつけているけれど、その趣旨に変わりはない。
例によって「私」が「本」となって「読み手」の方に借りて頂くという取り組みの一環。
(※  「ハートネットピープル」 参照) 

どうにか無事に、行って帰って来た。
本当は夫に付き添って貰う予定だったのだけど、彼は風邪による体調不良で…当日の朝になって「悪いけど、一人で行ってくれないかな…?」と、力のない声を出す 

そんなぁ~。私一人で行って帰って来るなんて…。かなり無謀な行動にも思えたけれど仕方ない。
電動車椅子は積んであったので、仕方なく…一人で車を出した。

いやぁ、首都高って本当に恐ろしいわ
目的地が近くなって、いきなり「出口です」とカーナビに指示されたけれど、私は三車線の一番右にいて…出口は一番、左側にあるものだから緊張がピークに達したわ。無事に降りることが出来て良かったよぉぉぉ
は~、通り慣れない道は心臓に良くない…。

ところで。
今回、駒澤大学の「リビングライブラリー」との一番大きな違いは、「1対1」の対話方式であったという点。
駒澤大学では「5対1」の対話方式で、私には5人の方と均一にお話をすることが課題として残る形になった。

5人の「読者」の方の興味や知りたいことが同じとは思えないから。
私の「伝えたいこと」だけ一方的にお話すれば良いかというと、それは私は望まない。せっかくご縁があって、例え30分間という短い時間でもご一緒するんだもの。
「本」と「借り手」が、より近付ける場でありたいと思う。

そして、もう一点。駒澤大学との大きな違いは。明治は、1コマ30分を…途中15分間の休憩を入れて7コマ持つ。
これはね。結構、体力・気力を必要とする作業なのだ。
だからこそ。「伝えたい気持ち」を熱く持っていないと「疲労」という形で出てしまうのだと思う。

駒澤大学の場合には、1コマ30分を4コマ(途中の休憩は30分)&ミニ講演会だったので(私のパターンは)、身体的には全く問題を感じることがなかった。

喉は勿論、渇くけれど、対話の時間の充足感で満たされる。

前回は反省点ばかりが多くて、出来ることならもう一度…と思っていたので、今回の「Human Library」に呼んで頂けたことは良い機会だった。

自分以外の人間に対して「理解」を求めることは、無理な話だと承知している。
だからこそ。
「マイノリティ」である自分の特性を活かして(敢えて「特性」と言ってしまおう)、こうした場所を与えられ…「私達の病気」を少しでも「想像」して頂ければと思う。

今回、私を借りて下さった皆さんは熱心に話を聞いて下さって…。「本」として、感謝の気持ちで満たされた。

そして、嬉しい再会も
10月の「リビングライブラリー」でお世話になった、愛しき駒澤大学 坪井ゼミの面々が

継続して、LLの勉強を続けているんだね。明治の意見交換会まで参加して、熱心さが伝わってくる。



駒澤1



私は最初に経験した「リビングライブラリー」が、駒澤大学 坪井ゼミの彼らであったことを、最高に幸運だったと信じている。
気がおかしくなりそうに暑かった今年の夏。初めての打ち合わせで、私の重い電動車椅子を懸命に車に積み下ろししてくれた日のことを忘れない。

あの日が全ての始まりだった。

年甲斐もなくピースなんてしてしまって  よっぽど嬉しかったんだなぁ、私。

一つのことを一緒に作り上げた同士!の様なもの。
同士たち、この日はお世話になりました。

このエントリーは明日に続くよ




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2010/11/29 22:30 | リビング・ライブラリーCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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